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証拠金計算:リテール外国為替、CFD、先物

リテール、CFD、先物の証拠金計算

取引プラットフォームは取引前のコントロールのタイプを定義するリスク管理モデルのいくつかを用意しています。現時点では、下記のモデルが使用されています。

証拠金は、トレーダのポジションと注文を確保するために支払われます。

口座に取引が行われる銘柄のポジションまたは未決注文がある場合、証拠金計算の最初の段階が定義されます。

  • ポジションや未決の注文がない場合、証拠金計算は次の式を使って計算されます。
  • 口座にポジションがあり、数量が現在のポジション以下である任意のタイプの反対方向の注文が出された場合、合計証拠金は、現在のポジションの証拠金と等しいです。例:EURUSDの買いポジションが1ロットあり、 EURUSDの1ロットの売り注文が出されます(売り指値、売り逆指値と売りストップリミットでも同様です)。
  • 口座にポジションがあり、数量が現在のポジション以下である任意のタイプの同じ方向の注文が出された場合、合計証拠金は、現在のポジションの証拠金と出された注文の和に等しいです。
  • 口座にポジションがあり、数量が現在のポジションを超過する任意のタイプの反対方向の注文が出された場合、現在のポジションの証拠金の値と出された注文の証拠金の値が計算されます。最終的な証拠金はいずれかの大きいほうの値を持ちます。
  • 口座に2つ以上の反対方向の成行及び指値注文がある場合、証拠金はそれぞれの方向(売買)で計算されます。最終的な証拠金はいずれかの大きいほうの値を持ちます。他の注文タイプ(逆指値及びストップリミット)では、証拠金は合計されます(それぞれの注文で支払われます)。

下記はタイプと設定ごとの銘柄証拠金計算の式です。最終証拠金は三段階で計算されます。

銘柄での基本的な計算

銘柄仕様で「当初証拠金」パラメータが設定されている場合、その値が使用されます。このセクションで紹介された式は適応されません。

取引プラットフォームは、金融製品に応じて、いくつかの必要証拠金計算の種類を提供します。計算タイプは銘柄仕様の「計算」フィールドで表示されます。

外国為替

外国為替製品の証拠金は、以下の式で計算されます。

ロット単位での数量 * 契約サイズ / レバレッジ

例として1ロットのEURUSDを買うための必要証拠金を計算しましょう。一つの契約サイズは100,000でレバレッジは1:100です。

外国為替銘柄の証拠金計算

式に適切な値を代入すると、次のような結果が得られます。

1 * 100,000 /100 =1,000EUR

この時点で、必要証拠金は銘柄の基本通貨(または証拠金通貨)で表されます。

  • 一般的に、証拠金通貨と銘柄の基本通貨は同じです。証拠金通貨が異なる場合、計算結果は、銘柄の基本通貨の代わりに証拠金通貨で表示されます。
  • このモードでは、固定証拠金が設定されていてもトレーダーのレバレッジが考慮されます。

外国為替レバレッジなし

この計算タイプは、外国為替銘柄にも使用されますが、以前のものとは異なり、トレーダーのレバレッジは考慮されません。

ロット単位での数量 * 契約サイズ

例として1ロットのEURUSDを買うための必要証拠金を計算しましょう。一つの契約サイズは100,000でレバレッジは1:100です。式に適切な値を代入すると、次のような結果が得られます。

1 * 100,000 = 100,000EUR

この時点で、必要証拠金は銘柄の基本通貨(または証拠金通貨)で表されます。

一般的に、証拠金通貨と銘柄の基本通貨は同じです。証拠金通貨が異なる場合、計算結果は、銘柄の基本通貨の代わりに証拠金通貨で表示されます。

差金決済取引(CFD)と株式取引

差金決済取引と株式取引の必要証拠金は次のように計算されます。

ロット単位での数量 * 契約サイズ * 銘柄の価格

買いの約定には現在の銘柄の買値、売りの約定には現在の銘柄の売値が使われます。

例として、1ロットのXAUUSDを買うための必要証拠金を計算しましょう。一つの契約サイズは100ユニットで、現在の買値は1,330USDです。

差金決済取引(CFD)と株式取引の証拠金の計算

式に適切な値を代入すると、次のような結果が得られます。

1 * 100 * 1330 = 133,000 USD

<t0>この時点で、必要証拠金は銘柄の基本通貨(または証拠金通貨)で表されます。

CFDレバレッジ

CFDの必要証拠金の計算ではレバレッジも考慮されます。

ロット単位での数量 * 契約サイズ * 銘柄の価格 / レバレッジ

CFD指標

CFD指標では必要証拠金は次のように計算されます。

ロット単位での数量 * 契約サイズ * 銘柄の価格 * ティック価格 / ティックサイズ

この形式では、通常のCFDでの計算に加えて価格とティックサイズの比率が考慮されます。

CFD指標の証拠金計算

先物、為替先物

先物取引では2種類の必要証拠金があります。

  • 当初証拠金は注文を出す際に必要な証拠金の額です。その後の同額の維持は必須ではない場合があります。
  • 維持証拠金は、ポジションを維持するのに必要な最低限の証拠金です。

両方は銘柄仕様で指定されています。

先物取引の証拠金の計算

証拠金の最終サイズは数量によります。

ロット単位での数量 * 当初証拠金

ロット単位での数量 * 維持証拠金

維持証拠金額が指定されていない場合は、当初証拠金の額が使用されます。

FORTS 先物

モスクワ証券取引所デリバティブ部の先物契約の証拠金は次のように計算されます。

買いポジション: Margin = 数量 * (買い価格 - (SettlementPrice - (UpLimit - LowLimit))) * ティック価格 / ティックサイズ* (1 + 0.01 * 証拠金通貨比率)

売りポジション: Margin = 数量 * ((SettlementPrice + (UpLimit - LowLimit)) - 売り価格) * ティック価格 / ティックサイズ * (1 + 0.01 * 証拠金通貨比率)

ここでは、

上記の数値は全てモスクワ証券取引所へ送信されます。

当初証拠金はそのタイプの銘柄のプロパティで設定され、指標的性質を持っています。引用する式はすでにこの数値が考慮されています:

当初証拠金 = (UpLimit - LowLimit))) * ティック価格 / ティックサイズ * (1 + 0.01 * 証拠金通貨比率)

維持証拠金は当初証拠金と同額になります(銘柄設定ではこの欄は記入されません)。

基本的な計算に加えて、割引値が定義されています。特定の条件では、計算された証拠金から割引を引いた額が、クライアントの口座から支払いされます。

  • トレーダが最終計算値(最後のセッションで計算された値)より低い値段で買いをリクエストした場合
  • トレーダが最終計算値(最後のセッションで計算された値)より高い値段で売りをリクエストした場合

割引は次の式に基づいて計算されます。

ロット単位での数量 * (リクエスト価格 - 計算価格)* ティック価格 / ティックサイズ

得られた値(その正負の符号に関係なく)が、証拠金の基本値から減算されます。

担保

この取引不可能なタイプの製品は、他の製品のポジションの必要証拠金の資産として使用されます。証拠金は計算されません。

固定証拠金

銘柄仕様の「当初証拠金」フィールドがゼロでない場合、上記で指定された証拠金計算の式は適応されません(先物は例外で、計算はそのままです)。この場合、全てのタイプの計算(外国為替及びCFDレバレッジ以外)で、証拠金は「先物」計算タイプとして計算されます。

ロット単位での数量 * 当初証拠金

ロット単位での数量 * 維持証拠金

外国為替及びCFDレバレッジタイプの計算は追加的にレバレッジを考慮します。

ロット単位での数量 * 当初証拠金 / レバレッジ

ロット単位での数量 * 維持証拠金 / レバレッジ

維持証拠金額が指定されていない場合は、当初証拠金の額が使用されます。

預金通貨への変換

このステップは全ての計算タイプで共通です。上述の方法のいずれかを使用して計算された証拠金要件の変換は、その通貨が口座預金と異なる場合に行われます。

現在の証拠金通貨から預金為替への変換レートが変換に使用されます。買値は買いの約定に、売値は売りの約定に使用されます。

例えば、1ロットのEURUSDを買うのに必要な証拠金が1,000EURとして計算されたとします。預金通貨がUSDの場合、現在のEURUSDの買値が変換に使用されます。例として、現在の変換率が1.2790だとすると証拠金の合計は1,279USDとなります。

証拠金率

銘柄仕様は、ポジション/注文の種類に応じて証拠金の要件について追加的な乗算係数(率)を設定することができます。

証拠金率

預金通貨への変換を考慮して算出された最終証拠金要件値は、さらに適切なレートで掛けられます。

例えば、1ロットのEURUSDを買うのに必要な証拠金が1,279USDとして計算されたとします。この和は更にロング証拠金率で乗算されます。例えばそれが1.15の場合、最終証拠金は 1279 * 1.15 = 1,470.85USD です。

スプレッド取引での計算

証拠金は、取引のポジションが互いに相対してスプレッドである場合に優先的に支払いすることができます。スプレッド取引は関連した銘柄のポジションが両方向で存在することと定義されます。必要証拠金の削減は、トレーダにより多くの取引機会を提供します。スプレッドの設定は別のセクションで説明されています。

スプレッドはネッティングポジション会計システムのみで使われます。

ヘッジシステムポジション会計の計算

ヘッジポジション会計システムが使われた場合、証拠金は上に示された同じ式と原則に基づいて計算されます。しかし、銘柄の複数ポジションをサポートするための追加機能がいくつかあります。

同方向のポジション/注文

数量が合算され、加重平均された始値が計算されます。結果の値は、銘柄の種類に対応する式で証拠金を計算するために使用されています。

未決注文の場合(証拠金比率が非ゼロ)、証拠金が別々に計算されます。

反対方向のポジションン/注文

同じ銘柄の反対方向のポジションは、「ヘッジ」されたまたは「カバー」されたと見なされまる。そのようなポジションには2つの証拠金算出方法が可能です。算出方法はブローカーによって決定されます。

基本的計算

より大きい方を使用

契約明細の『ヘッジマージン』欄に『大きい方を使用した計算』の値が指定されていない場合に使用されます。

 

計算はいくつかのステップから成っています。

  • カバーされていないボリューム用
  • カバーされているボリューム用(ヘッジマージンのサイズが指定されている場合)
  • 指値注文用

これらのステップ毎に計算されたマージンの和として最終的なサイズが計算されます。

 

カバーされていないボリュームの計算

  • 両方向(買いと売り)の全てのポジションと注文の総量を計算します。
  • それぞれの側にポジションと注文の加重平均オープン価格が計算されます。(ポジション、または注文のオープン価格1×ポジション、または注文のボリューム1+...+ポジション、または注文のオープン価格N×ポジション、または注文のボリュームN)/(ポジション、または注文のボリューム1+...+ポジション、または注文のボリュームN)
  • カバーされていないボリュームが計算されます。(大きい方のボリュームから小さい方のボリュームが引かれます)
  • 計算されたボリュームと加重平均価格を使い、シンボルタイプに合った式でマージンの計算が行われます。

 

カバーされているボリュームの計算

契約明細に『ヘッジマージン』の値が書かれている場合に使用されます。この場合、カバーされたボリュームにも、カバーされていないボリュームにも、マージンが徴収されます。

 

最初のマージンがシンボルの為に指定されている場合、ヘッジマージンは絶対値(金額での)として指定されます。

 

最初のマージンが指定されていない場合(0と等しい)、『ヘッジ』欄には契約のサイズが指定されます。マージンの計算はシンボルタイプに沿った式に従って、指定された契約サイズを使用して行われます。例えば、1ロットのEURUSDの買いポジションと1ロットのEURUSDの売りポジションがあり、契約サイズは10万と等しいものがあるとします。『ヘッジ』欄に10万を指定する場合、2つのポジションに対してマージンは1ロットとして徴収されます。もし0とする場合は、カバーされるボリュームに対して、マージンは徴収されません。

 

ポジションのカバーされるロットごとに、マージンは契約明細の『ヘッジマージン』欄で指定された値に応じて徴収されます。

  • 全ての開いているポジションや注文のカバーされているボリュームが計算されます。(大きい方のボリュームからカバーされていないボリュームが差し引かれます)
  • ポジションと注文の加重平均オープン価格が計算されます。(ポジション、または注文のオープン価格1×ポジション、または注文のボリューム1+...+ポジション、または注文のオープン価格N×ポジション、または注文のボリュームN)/(ポジション、または注文のボリューム1+...+ポジション、または注文のボリュームN)
  • 計算されたボリュームと平均価格、そしてヘッジマージンのサイズを使い、シンボルタイプに合った式でマージンの計算が行われます。

 

指値注文の計算

  • 各指値注文のタイプごとにマージンが計算されます。(買い指値、売り指値など)

契約明細の『ヘッジマージン』欄に『大きい方を使用して計算』の値が指定されている場合に使用されます。

  • 全ての開いているポジションと注文で短い方や長い方のマージンの計算が行われます。
  • 各指値注文のタイプごとにマージンが計算されます。(買い指値、売り指値など)
  • 長い方のマージンの合計:ロングポジションと注文+買い指値。
  • 短い方のマージン計算:ショートポジションと注文+売り指値。
  • 最終的なマージンサイズとして、計算された値のうち、最も大きいものが使用されます。

次のポジションを保有しているとします:

  • Sell 1 lot at 1.11943
  • Buy 1 lot at 1.11953
  • Sell 1 lot at 1.11943
  • Buy 1 lot at 1.11953
  • Sell 1 lot at 1.11943

両建て証拠金サイズ = 100 000. Buyの証拠金比率 = 2、Sellの証拠金比率 = 4。

 

カバーしている数量を計算します: Sellの数量 (3) - Buyの数量 (2) = 1

全てのポジションでカバーしている数量の加重平均始値を計算します: (1.11943 * 1+1.11953 * 1+1.11943 * 1+1.11953 * 1+1.11943 * 1)/5 = 5.59735/5= 1.11947

大きい方の全てのポジションのカバーしていない数量の加重平均始値を計算します: (1.11943 * 1 + 1.11943 * 1 + 1.11943 * 1)/3 = 1.11943

カバーしている数量の証拠金比率を計算します: (buy比率 + sell比率)/2 = (2 + 4)2 = 3

カバーしていない数量には大きい方(sell)の証拠金比率が使用されます: 4。

カバーしている数量の証拠金を式で計算します: (2.00 лота * 100000 EUR * 1.11947 * 3) / 500 = 1343.364

カバーしていない数量の証拠金を式で計算します: (1.00 лот * 100000 EUR * 1.11943 * 4) / 500 = 895.544

総合証拠金サイズ: 1343.364 + 895.544 = 2238.91