注文の種類
MetaTrader 5モバイルプラットフォームは取引操作実行の要請を用意して証券会社に送信します。また、プラットフォームはポジションを制御して管理することができます。この目的のためには、何種類かの取引注文が使用されます。注文とは、証券会社の顧客による取引操作を行うための指示です。ターミナルでは、注文は2つの主なタイプ(成行注文と指値注文)に分類されます。更に、特殊な逆指値及び指値注文があります。
成行注文 #
成行注文は証券会社に出された金融商品の売買の指示です。この注文の執行が約定です。約定価格は銘柄の種類に依存する実行の種類によって決定します。一般的に、株の買いは買い気配値、売りは売り気配値で行われます。
指値注文 #
指値注文とは株を将来に事前定義された条件で売買するために証券会社に出された指示です。下記は指値注文の種類です。
- 指値買い — 注文で指定された価格以下の買い気配値での買い取引要請。現行価格は注文で指定された価格より高いです。この注文は通常、あるレベルまで落ちた有価証券の価格が上昇することを予期して出されます。
- 逆指値買い — 注文で指定された価格以上の買い気配値での買い取引要請。現行価格は、注文価格よりも低いです。この注文は通常、有価証券の価格があるレベルまで下落した後に下落を続けることを予想して出されます。
- 指値売り — 注文で指定された価格以上の売り気配値での売り取引要請。現行価格は、注文価格よりも低いです。通常、この注文は通常、有価証券の価格があるレベルまで上昇した後に下落することを予想して出されます。
- 逆指値売り — 注文で指定された価格以下の売り気配値での売りの取引要請。現行価格は注文で指定された価格より高いです。この注文は通常、あるレベルまで落ちた有価証券の価格が上昇することを予期して出されます。
- ストップリミット買い — 逆指値注文であって指値買い注文を出すこのタイプは、最初の2つのタイプを組み合わせたものです。買い気配値が注文 (価格フィールド)に示されている逆指値に達すると[ストップリミット価格]フィールドで指定された値段で買い指値注文が出されます。現在の買い気配値を上回る逆指値が設定され、逆指値を下回るストップリミット価格が設定されます。
- ストップリミット売り —逆指値注文であって指値売り注文を出します。売り気配値が注文 (価格フィールド)に示されている逆指値レベルに達すると[ストップリミット価格]フィールドで指定された値段で売り指値注文が出されます。現在の売り気配値を下回逆指値が設定され、逆指値を上回るストップリミット価格が設定されます。
- 取引所株式、為替先物と先物Fortsでの銘柄の計算モードでは、すべての未決注文は直近価格(直近の約定価格)で発動されます。言葉を変えると、注文は直近価格が注文で指定された価格になると発動されます。しかし、注文の発動の結果としての売買は、常に売り気配値と買い気配値で行われることに注意してください。
- [取引所注文]モードでは、指値注文を出す時に指定される価格は検証されません。これは、(買い指値注文の場合)現在の買い気配値を超えるか(売り指値注文の場合)売り気配値未満で指定することができます。このような価格で注文を出すと、それはほとんど即座に発動され、成行注文になります。しかし、トレーダが非指定の現在の市場価格で取引を行うことに同意する成行注文とは違って、未決注文は指定されたものよりも悪くない価格で実行されます。
- 未決注文が発動したときに適切な市場操作を実行できない場合(例えば十分な証拠金がないとき)、未決注文は取り消され、拒否ステータスの履歴に移動されます。
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— 現在の市場状況
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— 予想
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— 現行価格
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— 注文価格
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— 達した場合に未決注文が発注される価格
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— 予想される上昇<
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— 予想される下落
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指値注文 #
指値注文は、有価証券が一定の値に達したときに利益を獲得するためのものです。この注文の実行は、ポジションの完全決済につながります。それは、常にポジションまたは未決注文に結合されています。注文は成行注文または指値注文とのみ発注できます。このロングポジションのための注文条件は、(注文は常に現在の買い気配値より上に設定されている)買い気配値を使用して確認され、売り気配値は(注文は常に現在の売り気配値より下に設定されている)ショートポジションのために使用されます。
逆指値注文 #
この注文は、有価証券の価格が間違った方向に移動した場合の損失を最小化するために使用されます。商品の価格がこれに達すると、ポジションが自動的に決済されます。それは、常にポジションまたは未決注文に結合されています。注文は成行注文または指値注文とのみ発注できます。このロングポジションのための注文条件は、(注文は常に現在の買い気配値より上に設定されている)買い気配値を使用して確認され、売り気配値は(注文は常に現在の売り気配値より下に設定されている)ショートポジションのために使用されます。
- 指値注文及び逆指値注文は、最新の注文(成行注文と発動された指値注文)に従って出されます。つまり、同じポジションの各後続の注文の逆指値は以前のものを置き換えます。
- 指値注文及び逆指値注文が発動されるとポジションは完全に決済されます。
- 取引所株式、為替先物と先物Fort sの銘柄の計算モードでは、すべての未決注文は直近価格(直近の約定価格)で発動されます。言葉を変えると、逆指値注文は直近価格が注文で指定された価格になると発動されます。しかし、逆指値注文が発動された結果としての売買は、常に売り気配値と買い気配値によって行われることに注意してください。
- 指値注文または逆指値注文が発動されているときに対応する市場操作を実行できない場合(たとえば、取引所によって拒否された場合)、注文は削除されません。注文発動条件に対応する次のティックで再び発動します。
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逆指値及び指値継承の規則(ネッティング): #
- ポジション数量が増加したりポジションが逆転されると、指値注文や逆指値注文がその最新注文(成行または発動された未決注文)に従って出されます。つまり、同じポジションの各後続の注文の逆指値は以前のものを置き換えます。注文にゼロ値が指定されている場合は、ポジションの逆指値及び指値は削除されます。
- ポジションが部分的に決済された場合、逆指値及び指値は変わりません。
- 逆指値及び指値はポジションに関連付けられていて独自に存在できないため、ポジションが完全に決済された場合には削除されます。
- ポジションが存在する銘柄の取引操作が実行された場合、ポジションの現在の逆指値及び指値は自動的に注文ウィンドウに挿入されます。これは、現在の逆指値注文の誤操作による削除を防止することを目的とします。
- ポジションを持つ銘柄の板情報 から実行されるワンクリック取引では、今ある指値と逆指値は変更されません 。
- OTC 市場(外国為替、先物)では、ポジションが次の取引日に移動された場合(スワップ、再度のオープンによるものを含む)、指値と逆指値は変更されません。
- 為替市場では、ポジションが次の取引日に移動した場合(スワップ)、また別の口座に移動された場合や決済された場合には、指値と逆指値は初期化されます。
逆指値及び指値継承の規則(ヘッジ):
- ポジションが部分的に決済された場合、逆指値及び指値は変わりません。
- 逆指値及び指値はポジションに関連付けられていて独自に存在できないため、ポジションが完全に決済された場合には削除されます。
- 板情報 から実行されるワンクリック取引では、指値と逆指値は設定されません 。