取引の実行
プラットフォームの取引アクティビィーはブローカーが実行する成行及び未決注文を形成及び送信、また現在のポジションの変更や決済による管理を暗示します。プラットフォームでは取引履歴の確認、市場イベントのアラートの設定、他多数のことができます。
ポジションを開く #
ポジションを開く、いわく市場に入るとは金融製品の売買です。取引プラットフォームでは、これは成行注文を出すことで成し遂げられます。その結果約定が実行されます。ポジションは未決注文のトリガによっても開かれます。
成行注文の発注と一般的なパラメータ #
新規注文作成のダイアログウィンドウはいくつかの方法によって開かれます。
- 気配値表示で銘柄を選択してコンテクストメニューで「新規注文」をクリックします。
- F9 ホットキーを押します。注文ウィンドウでは、銘柄がプラットフォーム設定に応じて追加されます。
- 「新規注文」をツールメニューでクリックするか「新規注文」を標準ツールバーでクリックします。
一般的な注文パラメータは下記の通りです。
- 銘柄 — 約定されるべき金融製品。
- タイプ — このフィールドで執行モードが選択された場合、選択された製品の成生操作が行われます。その他の場合は選択された種類の未決注文が出されます。
- 数量 — ロット単位での注文量。約定の取引量が大きいほど、銘柄価格の行方によってその潜在的な利益または損失も大きいです。約定量はまた取引口座でポジション確保に必要な証拠金にも影響します。
- 決済逆指値 — 注文で指定された価格の決済逆指値レベル。プラットフォーム設定によって価格またはポイント数単位。このレベルはポジションの損失を制限するために設定されます。このフィールドを NULL 値のままにしておくと、このタイプの注文は設定されません。
- 決済指値 — 注文で指定された価格の決済指値レベル。プラットフォーム設定によって価格またはポイント数単位。レベルは、ポジションの利益を確定するように設定されています。このフィールドを NULL 値のままにしておくと、このタイプの注文は設定されません。
- コメント — 注文の任意のコメント。コメントは 最長で31 文字です。コメントは、ポジションのリストと注文及び約定履歴に表示されます。注文コメントはブローカーまたはサーバによって変更することができます。例えば、ポジション決済逆指及び決済指をもって決済された場合、対応する情報がコメントに追加されます。
- 価格、ボリュームや決済逆指及び決済指値を 一定量で変更するには便利な方法があります。
- 「Shift」の長押し — 5ポイント
- 「Ctrl」の長押し —10 ポイント
- 「Ctrl」と「Shift」の長押し — 50ポイント。
- ティックチャートは発注ウィンドウで表示/非表示にすることができます。これには、ウィンドウをダブルクリックします。
- 取引ウィンドウには、現在の最高売買価格が表示されます。
- 注文が実行されるとポジションに対するメッセージが ツールボックスウィンドウの「取引」 タブに追加され、注文及び注文の約定は「履歴」タブに追加されます。
- 不正な決済逆指値や決済指値が指定された場合、ボタンを押すと警告が表示されて注文が受け入れられません。
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買い注文を送るには「買」、売り注文を送るには「売」をクリックします。
- 注文が送信されると、その実行結果(取引操作の成功または取引が実行されていない理由)がウィンドウに表示されます。ワンクリック取引がプラットフォーム設定で有効にされている場合は、注文実行の成功後、取引ウィンドウが実行結果を表示せずに閉まります。
ここで各執行モードの取引機能を見てみましょう。これは、製品の種類やブローカーによって異なります。
即時実行モードでの取引 #
このモードでは、注文はブローカーに提示された価格で実行されます。実行するために送信する場合、プラットフォームは自動的に注文に現在の価格を追加します。ブローカーが受け入れれば、注文が実行されます。
注文が処理されている際に価格が「偏差」フィールドで指定された値以上に変動すると、ディーラー(サーバ)は注文を拒否して新しい実行価格を推薦します。この場合、対応するメッセージが作成ウィンドウに表示されます。
新価格に同意する場合、「承認」をクリックすると注文は新価格で実行されます。同意しない場合「拒否」をクリックします。
新価格は、わずか数秒で有効になります。この期間中に決定を行わない場合、「価格が変更されました」メッセージがウィンドウに表示されます。「OK」をクリックして元の注文ウィンドウに戻ります。
スリッページとは、トレーダが同意した注文執行の種類や指定された価格との差額です。この値が大きいほど、注文実行リクエストで新しい実行価格(リクオート)を受け取る確率が低いです。スリッページがこの値以下の場合には、注文は通知なしに新価格で実行されます。それ以外の場合は、ブローカは注文が実行可能な新しい価格を返します。
リクエスト実行モードでの取引 #
このモードでは、成行注文が以前にブローカーから受け取られた価格で実行されます。注文が送信される前に、特定の銘柄の価格は、ブローカーからリクエストされます。価格の受信後、指定した価格での注文の実行は承認または拒否することができます。
注文パラメータは、価格をリクエストする前のみに修正することができます。リクエストが送信されると、トレーダは、プリセットパラメータを使用してのみ注文を行うことができます。
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価格をリクエストするには「リクエスト」をクリックします。その後ウィンドウに「買」「売」ボタンが表示されます。リクエストの後に提供される相場は、数秒のみ有効です。この間に決定できないと「買」と「売」ボタンは再び隠されます。
マーケット実行モードでの取引 #
こ注文実行モードでは、ブローカーはトレーダと更に話し合うことをせずに注文実行価格を決定します。そのようなモードで注文を送信することは、この価格での実行に事前同意することを意味します。
「約定ポリシー」では追加的に「フィル・オア・キル」か「即時またはキャンセル」の注文約定ルールの指定することができます。このフィールドがアクティブでない場合、そのオプションは、サーバ上で無効になっています。
「成行売り(sell)」や「成行買い(buy)」ボタンが押されると、ブローカー価格で実行される注文がブローカーに送信されます。
エクスチェンジ実行モードでの取引 #
「約定ポリシー」では追加的に「フィル・オア・キル」か「即時またはキャンセル」の注文約定ルールの指定することができます。このフィールドがアクティブでない場合、そのオプションは、サーバ上で無効になっています。
「売」や「買」ボタンがクリックされると、実行される売買注文がブローカーに送信されます。
エクスチェンジ実行モードでの取引の詳細は「板情報」をお読みください。
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ポジションの管理 #
金融市場での取引の重要な側面は、有能なポジション管理です。取引プラットフォームにはこれに必要なツールが用意されています。
ポジションを確認するには? #
現在のポジションリストは「ツールボックス」ウィンドウの「取引」タブに表示されます。
ポジションのリスト
- チケット? ポジションチケット。各保有ポジションに新たに割り当てられた固有の番号。通常、その結果としてポジションを保有する、注文のチケットに対応します(サーバー上で行われた操作の結果、チケットが変更された場合を除く)。例えば、ポジションの再保有によるスワップの加算です。
- シンボル ? ポジションの金融製品。
- ID ? 外部取引システム(取引所など)のポジションID。ブローカの設定に応じて、このパラメータの表示を無効にすることができます。
- 時間 ? ポジションの開いた時刻。証券会社の取引サーバーのタイムゾーンに応じて指定されます。記録は YYYY.MM.DD HH:MM (年.月.日 時間:分)で示されます。
- 種別 ? ポジションタイプ。「買」はロングで「売」はショート。
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- 数量 ? 取引操作の数量(ロットかユニット単位)。最小量とその変更ステップはブローカー、最大量は預金サイズでによって制限されています。
- 価格 ? ポジションのオープンにつながった約定価格。ポジションが複数の取引の実行結果である場合は、このフィールドにはそれらの加重平均価格が表示されます(約定価格1* 取引量1+ ... + 約定価格 N * 取引量 N) / (取引量1+ ... + 取引量 N)。加重平均価格の丸めの精度は、銘柄価格の小数点以下の桁数に3桁を加えた数に等しいです。
- S/L ? 現在のポジションの決済逆指値レベル。この注文が出されていない場合、このフィールドにはゼロ値が表示されます。
- T/P ? 現在のポジションの決済指値レベル。この注文が出されていない場合、このフィールドにはゼロ値が表示されます。
- 価格 ? 金融製品の現在価格。売値はショートポジション、買値はロングポジションに表示されます。為替銘柄(両方向)のポジションには直近に実行された約定(直近)の価格が表示されます。
? - 値 ? ポジションの市場価値。値は、始値と契約サイズの積として計算されます。
- スワップ ? 支払われたスワップ額。
- 利益 ? このフィールドには現在価格を考慮した契約の財務結果が書かれています。正の結果は取引の収益性を示し、負は損失を示しています。
? - 変更 ? オペレーション実行時の資産価格の変化率。正の値と負の値は、それぞれ青と赤で表示されます。
? - マジック ? 注文とポジションを開くときに取引ロボットによって指定された値(エキスパートアドバイザーID)
未決注文のリスト
- 銘柄 ? 未決注文の金融製品。
- 注文 ? 未決注文のチケット番号(一意の識別子)
- ID ? 外部取引システム(取引所など)の注文ID。ブローカの設定に応じて、このパラメータの表示を無効にすることができます。
- 時刻 ? 未決注文が出された時刻。記録は YYYY.MM.DD HH:MM (年.月.日 時間:分)で示されます。
- 種別 ? 未決注文の種類:「売り逆指値」、「売り指値」、「買い逆指値」、「買い指値」、「買い逆指値リミット」 または 「売りストップリミット」
- 数量 ? 未決注文でリクエストされた数量と約定で取り扱われる数量(ロットまたはユニット)。
- 価格 ? 未決注文のトリガ価格。
- S/L ? 決済逆指値注文のレベル。この注文が出されていない場合、このフィールドにはゼロ値が表示されます。
- T/P ? 決済指値注文のレベル。この注文が出されていない場合、このフィールドにはゼロ値が表示されます。
- 価格 ? 金融製品の現在価格。売値はショートポジション、買値はロングポジションに表示されます。為替銘柄(両方向)に関する注文には直近に実行された約定(直近)の価格が表示されます。
- コメント ? 未決注文のコメントはこの欄に追加されます。コメントは注文が出されるときのみに書くことができます。コメントは注文の変更時には変更できません。また、取引操作コメントはブローカーによって追加されることができます。
- 状況 ? 最後の欄には、「スタート済」「注文済み」などの現在の未決注文の状況が表示されます。
取引口座の状態:
- 残高 ? 現在開いているポジション結果を含まない口座の残高。
- クレジット ? ブローカがトレーダに与えたクレジット金額。
- 資産 ? トレーダの預金通貨で定義された、買い取引で購入した金融製品の現在の値です。その値は、流動性マージン率を考慮して、金融製品の直近取引価格に基づいて動的に決定されます。実際には、資産は、トレーダがロングポジションの即時決済の場合に受け取ることになる金額に相当します。このレートはエキスチェンジマーケットで使われます。詳細はこちらのセクションでお読みください。
- 負債は、現在の市場価格でこれらのポジションの値として算出された現在のショートポジションの債務です。実際には、債務額は、トレーダがショートポジションの即時決済の場合に支払うことになる金額に相当します。このレートはエキスチェンジマーケットで使われます。詳細はこちらのセクションでお読みください。
- 手数料 ? 日ごとまたは月ごとの注文に蓄積されたポジションの手数料。(ブローカーによって決定される)手数料支払い条件に応じて、手数料の予備的な計算は、日または月ごとに行われます。相当する資金額が口座で確保され、このフィールドに表示されます。最終的な手数料の計算は日/月の終わりに行われ、適切な合計が別の残高操作として口座から引き落とされ(「履歴」タブではの別の取引として表示)、確保された金額が解放されます。手数料が約定実行の際にすぐに支払われた場合、値が「履歴」タブの「手数料」フィールドに追加されます。
- ブロック ? (ブローカーによって指定された)一定の取引条件の下では、同日に得られた利益は取引操作に利用できません(有効証拠金に含まれません)。このブロックされた履歴は「ブロック」フィールドに表示されます。取引日の終わりには、この利益のロックが解除され、口座残高に入金されます。
- 有効証拠金 ? 有効証拠金は、バランス + クレジット - 手数料 +/- 浮動利益/損失 - ブロックとして計算されます。
- 証拠金 ? ポジションと未決注文の保持に必要な金額。
- 可能額 ? ポジションを開くのに利用できる金額。これは有効証拠金(Equity) - 証拠金(Margin)として計算されます。有効証拠金に浮動利益、浮動損失、浮動利益/損失が考慮されるかどうかは(ブローカーによって指定された)取引条件によって異なります。
- 証拠金率 ? 口座の有効証拠金の証拠金量のパーセント (Equity / Margin *100)。
- 約定総額 ? すべてのポジションの合計財務結果。
口座がマージンコールかストップアウト状態の場合、口座の状態ラインが赤で強調表示されます。
金融製品、種類、量、現在の利益/損失などの多くのポジションパラメータがここに表示されます。また、取引口座の現在の状態と、開いているすべてのポジションの合計財務結果がここに表示されます。
すべてのオープンポジションの資産状況に関する概要情報は、「運用比率」タブで使用可能です。
レバレッジを含んだトレーダ—の通貨や金融製品のポジションボリューム(ユニット単位)。
通貨や取引製品の売買に使用された(レバレッジを除く)預金通貨額。
預金通貨でのポジションのグラフィック表示(ロングポジションは青いバー、ショートポジションは赤いバーで表示されます)。
ショートとロング・ポジションに関する情報を切り替えるには図のタイトルをクリックします。
預金通貨で表示された口座資産は、口座の余剰証拠金を考慮します。
プラットフォームは取引口座に使用されているリスク管理システム(Retail Forex、Futuresまたは取引モデル)に応じた、資産の表示を行います。
取引所でFXまたは先物取引をする方には『資産』セクションが市場での自分の現在の状況を理解するのに役立ちます。同じ通貨が様々なツールで見られます(通貨ペアのうちの1つとしてや基礎通貨としてなど)。例として、GBPUSD、USDJPY、GBPJYで多方向にポジションを保有することができます。この状況において、最終的にどの通貨をいくつ保有していて、保有する必要があるのかを理解するのは非常に問題です。もっと難しいのは、このようなポジションが3つどころか、遥かに多く保有している場合です。このような状況の口座の最終的な状態は、『資産』タブで簡単に参照することができます。
これらの3つのポジションでの例を見てみましょう:
- Buy GBPJPY 1 lot at 134.027 — 100 000 GBP、134 027 000 JPYの買い
- Sell USDJPY 1 lot at 102.320 — 100 000 USDの売り、102 320 000 JPYの買い
- Sell GBPUSD 1 lot at 1.30923 — 100 000 GBPの売り、103 920 USDの買い
私達は同時に100 000 GPBを買い、売りました。合計としてGBPが0の場合、『資産』タブはこの通貨を表示しません。この場合ではUSDを売り、別の時に買いました。証拠金通貨はUSDなので、資産タブは現在の残高で計算し合計をします。JPYは2つの取引に入っているので、タブも合計値を表示します。
このセクションは取引モデルに沿って取引をする方が、資金の運用法を理解するのに役立ちます。前のモデルとの違いは、取引実行時に資金がすぐに引き落とし/入金される点です。例えば、EURRUBの購入時にすぐにユーロを取得し、残高からは相当する額のルーブルが引き落とされます。取引時に口座残高はマイナスになることがあります(借りている資金で取引を行っている場合に、補てんに取得した資産が使われる)。このような場合『資産』タブで、口座の取引状況を簡単に理解することができます。
ここでは追加でリクイディティ価格(口座上の資金の合計や市場価格による現在のポジション決済の価格/結果)が表示されます。
決済逆指値と決済指値でポジションを確保する方法 #
決済指値と決済逆指値はポジションまたは未決注文に結び付いた追加的な注文です。実際に、これらは価格が一定のレベルに達したときにポジションを決済するためのブローカへの指示です。 決済指値は価格が有利に変動した場合利益を確保するために設定されます。決済逆指値は価格が不利益な変動を示した場合に損失を制限するために設定されます。
もちろん、トレーダは自動売買ロボットを使ってポジションを監視することができます。しかしながら、このアプローチはいくつかの欠点を有します。
- トレーダはポジション制御のために、四六時中コンピューターの前にいることはできません。
- これはロボットの場合違います。ロボットはユーザーの PC 上で実行されます。よって、エキスパートアドバイザーは、コンピューターが障害を起こしたりサーバへの接続が損失された(インターネット問題)場合には、そのポジションを管理することはできません。
決済指値と決済逆指値はこの問題を解決します。これらの注文は取引ポジションに関連付けられています。つまりそれらはブローカーのサーバ上に保存・実行され、取引プラットフォームの性能に依存しません。
この種の注文は未決注文に取り付けることもできます。これらは、リミット、ストップ、及びストップリミットです。未決注文トリガの結果として出される注文は注文で指定され決済指値または決済逆指値を受け継ぎます。トリガされた未決注文がポジションのある金融製品に関連していると、このポジションはボリュームの増減に応じて変更します。この場合、注文で指定された決済指値と決済逆指値が使用されます。注文にゼロ値が指定されている場合は、ポジションの決済逆指及び決済指値は削除されます。
逆指値レベルの変更の仕方はいくつかあります。
ポジション変更 #
ポジションの逆指値レベルを変更するには「変更または削除」を「取引」タブのコンテクストメニューでクリックします。
結果ウィンドウでは、レベルは2つの方法で変更できます。
その後「変更...」をクリックします。
- 「変更...」ボタンは決済逆指値及び決済指値が正しく設定できるまでアクティブになりません。逆指値レベルはブローカーの銘柄仕様(契約使用)で指定されています。
- ポジション変更ウィンドウにダブルクリックするとティックチャートが表示/非表示されます。
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ポジション変更はチャートのコンテクストメニューからもアクセスできます。
チャートからの逆指値レベルの管理 #
決済逆指及び決済指の変更は 「建玉と注文を表示」オプションがプラットフォーム設定で有効にされている場合のみ可能です。
チャート上のレベルを変更するには、それを左クリックし、マウスボタンを長押して望まれた値レベルに上下にドラッグします(ドラッグ&ドロップ)。
レベルが設定されるとポジション変更ウィンドウが表示されもっと正確にレベルを調整することができます。
コンテクストメニューでの逆指値レベルの配置 #
チャートの製品のポジションがある場合、決済レベルはチャートのコンテクストメニューの「取引」サブメニューで設定できます。
逆指値注文の価格は、チャートの価格のスケール上のカーソルの現在位置に応じて設定されています。ポジションオープン価格と方向によって決済逆指値または決済指値を設定するコマンドがメニューに現れます。
コマンドによって注文変更ウィンドウが開かれ、価格は手動で調整できます。
ワンクリック取引がプラットフォーム設定で有効な場合、取引ダイアログは表示されず逆指値注文は即時指定された注文で出されます。
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トレール注文の意味と設定の仕方 #
決済逆指値は、株値が間違った方向に移動した場合の損失を最小化するために使用されます。ポジションが有益になると、ストップロスが手動で損益分岐レベルに移動することができます。トレール注文はこの過程を自動化します。このツールは、指向性の強い価格変動の際や、何らかの理由で継続的に市場を監視が不可能な場合に有用です。
トレール注文は常にポジションや未決注文と関連づけられます。それはストップロスと違い、サーバ上でなく取引プラットフォームで実行されます。トレール注文の設定には、ポジションコンテクストメニューで「トレール注文」を選択するか「取引」タブで同じことをします。
決済逆指値レベルと現在価格との間の望まれた距離を選択します。トレール注文を手動で設定するには「カスタムレベルの設定」ボタンを使います。
- トレール注文は、ポジションや未決注文ごとに1つだけ設定できます。
- トレール注文操作は別のセクションで説明されています。
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ポジションの取り引き量を増減する方法 #
ポジション数量の増減は取引口座のポジション会計システムによって違います。
ネッティング
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ヘッジ
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1つの金融製品では、任意の時点でポジションが1つだけ存在することができます。異う方向(売買)を持つポジションは許可されていません。
よって、1 ロットの金融銘柄を買う取引操作が実行され、1 ロットの売ポジションがある場合、ポジションが決済されます。
また、1 ロットの買ポジションがあって1 ロットをまた買うと、2 ロットのポジションが1つなることになります。この場合始値が再計算されます。—始値の加重平均が (始値1* 取引量1 + 始値2* 取引量2) によって計算されます。
反対方向の取引についても同じことが言えます。1 ロットの買いポジションがあって同じ製品を 0.5 ロット売ると、 0.5 ロットの買いポジションが1つ残ります。
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取引口座には、同じ銘柄の方向の異なる(売買)複数のポジションが同時に存在することができます。
既存のポジションの数量は増加できません。
ポジションの部分的決済には、適切なポジションのコンテキストメニューで「ポジション決済」をクリックします。次に決済数量を入力して「決済...」をクリックします。
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チャートでエントリーを分析する方法 #
取引では、市場への参入とエグジットのタイミングの正しさを評価することが重要です。これは銘柄の価格チャート上で実行される約定のグラフィカルな表現を介して便利に行うことができます。
取引または履歴タブでのジションまたは取引を選択し、コンテキストメニューから[チャートで表示]を選択して、[(銘柄名)取引の追加]をクリックします。適切な取引は選択された銘柄の現在開いているすべてのチャートに表示されます。選択された銘柄のチャートが1つも開いていない場合は、新しいチャートが開きます。[取引履歴の表示]オプションは チャートプロパティでも有効にできます。
取引はチャート上にアイコンでマークされます(買取引)および(売取引)。アイコンの上にマウスカーソルを置くと、取引に関する情報(チケット、取引タイプ、ボリューム、銘柄、始値、カーソルの現在の価格座標)を含むツールチップが表示されます。オブジェクト名には「autotrade」コメントも含まれています。オブジェクトがチャートに自動的に追加されたことを示します。そのような MQL5プログラム.からのオブジェクトを操作するために使用します。
チャートのすべての履歴取引の表示を有効にするには、コンテキストメニューの[チャートに表示\自動更新]オプションを有効にするか、プラットフォーム設定の[取引履歴の表示]を有効にします。
ポジションの決済 #
為替レートの差から利益を得るためには、ポジションの決済が必要です。ポジション決済には、最初の取引操作と反対の操作が実行されます。例えば最初の取引操作が1ロットのGOLDの買いだった場合、決済のためには同じセキュリティの1ロットが売られなければなりません。
- ポジションは反対方向の取引量によって完全または部分的に決済できます。
- ネッティングシステムでのポジション決済では、同じ銘柄と数量で反対方向の取引操作が行われるべきです。 ヘッジ システムでのポジション決済には、ポジションのコンテキストメニューで明示的に「ポジション決済」コマンドを選択します。
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ポジションの完全決済には、ポジションをダブルクリックするか「取引」タブのコンテクストメニューで「ポジション決済」コマンドを使います。
「決済...」をクリックするとポジションが決済されます。
- ポジションを部分的に決済したい場合は「数量」フィールドに望まれた決済量を指定します。
- リクエスト実行モードでは、ポジションの決済はリクエストされなければなりません。
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Close by #
この操作では、同じ銘柄の2つの対向ポジションを閉じることができます。ポジションの数量が異なる場合は、一ポジションのみが開いたままになります。その数量は、2つの決済されたポジション間の差に等しくなり、方向はより大きなポジションに対応することになります。
2つのポジションの別々の決済とは対照的に、「Close By」操作はトレーダーに1スプレッドを与えます。
- ポジションを別々に決済すると、トレーダーはスプレッドを2回負担します。買いポジションはより低い価格(買値)で決済され、売りポジションは売値で決済されます。
- Close by操作では、一番目のポジションが二番目のポジションの決済に使われ、一番目のポジションは二番目のポジションの始値で決済されます。
この操作はヘッジポジション会計システムのみで利用可能です。
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ポジションを二回クリックして「取引」タブのコンテキストメニューで「ポジション決済」を選択します。「Type」フィールドで「Close By」を選択します。
反対のポジションを選択して「決済」をクリックします。
Close By 操作では「close by」タイプの注文がタイプです。決済するポジションのチケットは、コメントで指定されています。
対向するポジションは2つの「out by」約定で決済されます。
決済から生じる総利益/損失が一決済として指定されています。
一括ポジション決済 #
取引プラットフォームでは、数回クリックするだけですべてのポジションを一度に決済することができます。たとえば、重要なニュースリリースがあった場合に、すぐに利益を得ることができます。これを行うには、[取引]セクションのコンテキストメニューにある[グループ操作]を使用します。
使用可能なコマンドのリストは、選択した操作と口座の種類に応じて自動的に作成されます。
メニューでは、次のコマンドを常に使用できます。
ポジションを選択すると、メニューに追加のコマンドが表示されます。
- 銘柄のすべてのポジションを決済する
- 同じ方向のすべてのポジションを決済する(ヘッジ口座)
- 同じ銘柄の反対のポジションを決済する(ヘッジ口座)ポジションを決済するための反対の操作がない場合、ポジションは開いたままになります。
- ポジションの逆転(ネッティング口座)たとえば、2ロットのボリュームを持つEURUSD買いポジションに対してこのコマンドを実行すると、2ロットの同じボリュームを持つEURUSD売りポジションが取得されます。この場合、アカウントで4ロットの取引が実行されます。現在のポジションを決済するための2ロットと、反対のポジションを開くための2ロットです。
これらのコマンドは、プラットフォーム設定でワンクリック取引が有効になっている場合にのみ使用できます。
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FIFOルールを使用したポジションの決済 #
特定の当局(NFAなど)の規制要件に従って、ブローカーは口座に対してFIFO決済のみを許可する特別なポジション決済ルールを設定できます(先入先出法)。このルールによれば、各金融商品のポジションは、開かれたのと同じ順序でのみ決済することができます。最も古いものを最初に閉じ、次に次のものを閉じます。異なる順序でポジションを決済しようとすると、エラーが返されます。このルールはヘッジ口座に対してのみ有効にできます。
ポジションを決済するには主に3つの方法があります。
- 取引プラットフォームからの決済 — トレーダーは、シグナルサービスサブスクリプションなどに基づいて、自動売買ロボットを使用して、または手動でポジションを決済します。FIFOルールを満たさずにポジションを決済しようとすると、トレーダーは対応するエラーを受け取ります。
- ストップロスまたはテイクプロフィットのアクティベーションにより決済 — これらの注文はサーバーサイドで処理されるため、ポジションの決済はトレーダー(プラットフォーム)側で要求されるのではなく、サーバーによって開始されます。ポジションに対してストップロスまたはテイクプロフィットがトリガーされ、このポジションがFIFOルールに準拠していない場合(同じ銘柄に古いポジションが存在する場合)、ポジションは決済されません。FIFO以外の決済を防ぐために、ストップレベルの配置順序がプラットフォーム側で変更されます。同じ商品に複数のポジションが存在する場合、それらのいずれかにストップレベルを配置すると、他のすべての商品にも同じレベルが配置されます。したがって、レベルがトリガーされると、すべてのポジションはFIFO準拠の順序で決済されます。
ストップレベルを変更および削除する場合も同じ動作が使用されます。
- ストップアウトのトリガーによる決算:このような操作もサーバーサイドで処理されます。FIFOベースの決済が無効になっている通常モードでは、ストップアウトにより、損失が最も大きいポジションが最初に決済されます。このオプションが有効な場合、損失ポジションの開かれた時間がさらにチェックされます。サーバーは各銘柄の損失ポジションを決定し、各銘柄の最も古いポジションを見つけて、見つかったポジションの中で最も損失が大きいポジションを決済します。
未決注文の発注 #
未決注文とは株を将来に事前定義された条件で売買するためにブローカーに出された指示です。例えば、EURUSDを1.10800で売りたいが価格がそこまで上がっていないので待つことが必要とします。未決注文を出すと、その時点で取引プラットフォームが閉じられていてもブローカーが注文を実行します。
未決注文では決済逆指値と決済指値も指定できます。それらは注文に基づいて開かれたポジションに設定されます。
6種類の未決注文がプラットフォームで用意されています。
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未決注文の発注と一般的なパラメータ #
未決注文を出すには様々な方法があります。
- 気配値表示で銘柄を選択してコンテクストメニューで「新規注文」をクリックします。
- F9を押します。注文ウィンドウでは、銘柄がプラットフォーム設定に応じて追加されます。
- 「新規注文」をツールメニューでクリックするか「新規注文」を標準ツールバーでクリックします。
この後、注文ウィンドウで「タイプ」フィールドで「未決注文」を選び「銘柄」フィールドで銘柄を指定します。
- Type ? 未決注文タイプ
- 数量 ? 注文ボリューム(ロット単位)
- 価格 ? 未決注文のトリガ価格。ストップ及びリミット注文では、これが発注に使われる価格です。ストップリミット注文では、これは「注文価格」で指定されたレベルでのリミット注文アクティベーション及び発注価格です。
- 決済逆指値 ? 決済逆指値レベル。このフィールドを NULL 値のままにしておくと、このタイプの注文は設定されません。
- 期限 ? 注文の有効期限:
- GTC(無制限) ? 注文は手動で削除されるまでキューに留まります。
- 当日 ? 注文は今日のみ有効です。
- 指定 ? 注文は「有効期限」フィールドで指定された日付までアクティブです。
- 有効期限 ? 注文は指定された日の 00:00 まで有効です。この時間は、取引セッション外の場合、有効期限は、最寄の取引時間で処理されます。
- コメント ? 注文のコメント。コメントは 最長で31 文字です。
- 約定ポリシー ? リミット及びストップリミット注文の追加的な約定ルール:「フィル・オア・キル」、「即時またはキャンセル」、予約またはキャンセル、または「リターン」。このボックスが利用できない場合、そのオプションは、サーバ上で無効になっています。
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- ストップリミット ? このフィールドはストップリミット注文でのみアクティブです。ストップリミット注文がトリガすると、リミット注文が指定された価格で出されます。
- 決済指値 ? 決済指値レべル。このフィールドを NULL 値のままにしておくと、このタイプの注文は設定されません。
- 有効期限 ? 注文の有効期限が「指定」または「指定日時」の場合、このフィールドでは注文の有効期限が指定されます。
- すべてのパラメータが有効であるまで「発注」ボタンはアクティブになりません。
- 決済逆指値及び決済指値注文はポジションのみでトリガされ未決注文にはトリガされません。
- 注文コメントはブローカーまたはサーバによって変更することができます。
- 「約定ポリシー」及び「有効期限」フィールドがアクティブでない場合、サーバで変更機能が無効になっている可能性があります。
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指値注文の発注 #
指値注文は価格の「ロールバック」を期待して出されます。トレーダは、価格が支持や抵抗のような一定のレベルに到達してから、反対方向に移動すると予想しています。
これらの注文は、指定された価格またはより良い価格で実行されます。よって注文の実行時にスリッページは起こりません。これらの注文の欠点は、価格が離れすぎて逆方向になった場合、ブローカが注文を拒否することができるために、実行が保証されないということです。
買い指値注文を出すには下記を行います。
この例では、価格が1.25350で、価格が1.24453の支持レベルに達して上昇を続けることを予期したトレーダが1.24620での買指値注文を出します。
これは売り指値注文の反対です。これらは価格が一定の水準に上昇し、下がることを見越して出されます。
逆指値注文の発注 #
逆指値注文は一定のレベルのブレイクスルーが予期されていることを暗示します。トレーダは価格が、一定のレベルに達し、それを突破し、同じ方向に進むことを期待します。トレーダは、市場がすでに逆転し、支持や抵抗のレベルに到達したことを想定しています。
そのような注文がトリガされると、対応する市場の注文実行リクエストがブローカーに送信されます。注文は、指定された価格またはより不利な価格で実行されます。言い変えると、市場価格が反転した場合、注文はスリッページで埋められます。しかし、指値注文と違って、逆指値注文の実行は保障されています。
この例では、価格が1.28190で、既に1.28260で反転した価格が下降を続けることを予期したトレーダが11.27600での売逆指値注文を出します。
これは買逆指値注文の反対です。それらは、市場が既に逆転していて、価格が上昇すると仮定して出されます。
ストップリミット注文の発注 #
これは.逆指値注文(ストップ注文)と指値注文(リミット注文)の組み合わせです。逆指値価格が達すると、指値注文が出されます。この種の注文はトレーダが逆指値注文を出したいがスリッページを制限したいときに使われます。
以下の例では、ストップリミット注文は、価格が抵抗レベル1に達した後ロールバックし、その後抵抗レベル2に達すると期待して出されています。
チャートから素早く注文する方法 #
未決注文はチャートコンテクストメニューの取引サブメニューから出すことができます。
チャート上で必要な価格水準にマウスカーソルを置いて、適切なコンテクストメニューのコマンドを実行します。
カーソルの位置によって、使用できる注文タイプがメニューに表示されます。メニューが現在の価格の上でアクティブになれば、ユーザーは、売り指値と買い逆指値注文を出すことができます。メニューが現在の価格の下でアクティブになれば、買い指値売り逆指値注文を出すことができます。
銘柄の選択された価格と現在の価格との利用可能な距離がさらに確認されます(「逆指値レベル」)。
コマンドの実行後、注文ウィンドウが表示されパラメータをより正確に調整することができます。
「ワンクリック取引」オプションがプラットフォーム設定で有効な場合、注文は取引ダイアログの表示なしで即時に指定価格で出されます。
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未決注文の管理 #
未決注文は、新しいアクティベーション価格の設定、ストップレベルや有効期限などの変更を必要とする場合があります。
注文の変更 #
未決注文の変更には「変更または削除」を「取引」タブのコンテクストメニューでクリックします。
未決注文の発注の際に記入するフィールドのほとんどは変更可能です。例外は数量、約定ポリシー及びコメントです。新しいパラメータの入力後「変更」をクリックします。
パラメータが正しく設定されていない場合は、「変更」ボタンが非アクティブになります。
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マウスを使ったチャートでの注文変更 #
チャートでの未決注文の変更は「建玉と注文を表示」オプションがプラットフォーム設定で有効な場合のみに可能です。
未決注文では決済逆指値と決済指値レベルはそれぞれに変更でき、逆指値レベルと注文価格の変更も可能です。
- チャートで別々の逆指値レベルを変更するには、レベルを左クリックして望まれる値までドラッグします(ドラッグ&ドロップ)。
- 注文全体を変更するには価格線をドラッグします。この場合、価格と逆指値レベルはともに移動されます。
- ストップリミット注文では逆指値価格及び指値価格も移動できます。チャートので 「売りストップリミット」や「売りストップリミット」と表示されているレベルが移動されると、指値注文値、決済逆指値、決済指値を含むすべてのレベルが移動されます。チャートで「買い指値」や「売り指値」として表示されている指値注文値は他のレベルから独立して移動されます。
レベルが設定されると注文変更が表示されレベルをより正確に調整できます。「ワンクリック取引」オプションがプラットフォーム設定で有効な場合、注文は取引ダイアログの表示なしで即時に指定価格で出されます。
コンテクストメニューを使ったチャートでの注文変更 #
チャートの未決注文'の コンテクストメニューでは、未決注文の変更や削除をはじめとして、トレール注文の設定ができます。
- 変更 — 選択された注文変更のウィンドウを開きます。
- 削除 — 注文削除ウィンドウを開きます。ワンクリック取引がプラットフォーム設定で有効な場合、取引ダイアログは表示されず削除は即時行われます
- トレール注文 — トレール注文選択メニューを開きます。
未決注文の削除 #
未決注文は変更ウィンドウで「Delete」ボタンを押して削除できます。また、未決注文は「失効」フィールドで指定された時刻に自動に削除されます。削除された未決注文はツールボックスウィンドウの履歴タブで「キャンセル」でマークされます。
また、未決注文はコンテクストメニューを使ってチャートから直接削除することもできます。
未決注文の一括削除 #
取引プラットフォームでは、数回クリックするだけで、すべての未決注文を一度にキャンセルできます。たとえば、重要な市場ニュースリリースがあった場合、価格の急騰によるアクティブ化を回避するために注文を削除することができます。これを行うには、[取引]セクションのコンテキストメニューにある[グループ操作]を使用します。
使用可能なコマンドのリストは、選択した操作と口座の種類に応じて自動的に作成されます。
メニューでは、次のコマンドを常に使用できます。
- すべての未決注文を削除する
- 特定のタイプの未決注文を削除する(リミット、ストップ、ストップリミット)
未決注文を選択すると、メニューに追加のコマンドが表示されます。
- 同じ銘柄のすべての未決注文を削除する
- 同じ銘柄の同じ種類のすべての未決注文を削除する
これらのコマンドは、プラットフォーム設定でワンクリック取引が有効になっている場合にのみ使用できます。
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取引口座履歴 #
プラットフォームは、アカウントの取引履歴への完全なアクセスだけでなく、それを分析するためのさまざまなツールを提供します。ツールボックスウィンドウの「履歴」タブを開きます。
口座で行われた取引のリスト:
- 時間 ? 約定実行時刻。証券会社の取引サーバーのタイムゾーンに応じて指定されます。記録は YYYY.MM.DD HH:MM (年.月.日 時間:分)で示されます。
- 約定 ? 約定のチケット番号(一意の識別子)。
- ID ? 外部取引システム(取引所など)の取引ID。ブローカの設定に応じて、このパラメータの表示を無効にすることができます。
- 注文 ? 取引が実行された約定のチケット番号(一意の識別子)。注文に指定された数量がマーケットオファーでカバーされなかった場合複数の約定が一つの注文に対応することがあります。
- 銘柄 ? 約定の金融製品。
- タイプ ? 「売り」か「買い」の取引タイプ。以前に実行された約定が取り消しされる場合があります。この場合、先に行わた約定の種類は、買いキャンセルまたは売りキャンセルに変更され、その利益/損失はゼロにリセットされます。以前に得られた利益/損失は、個別の残高操作を通して口座に入金/口座から出金されます。
- 方向 ? 特定な銘柄での現在ポジションに相対した約定の方向(イン、アウト、またはイン/アウト)。
- 数量 ? 数量(ロットまたはユニット)。
- S/L ? 逆指値。エントリとリバーサル取引の逆指値は、これらの取引を開始した注文の逆指値に応じて設定されます。該当するポジションの決済時の逆指値が決済に使われます。
- T/P ? 指値。エントリとリバーサル取引の指値は、これらの取引を開始した注文の指値に応じて設定されます。
- 価格 ? 約定実行価格。
- 価値 ? 取引の市場価値。値は、価格と契約サイズの積として計算されます。
- コスト ? 銘柄の現在の中間価格に対する取引実行のコスト(中間スプレッドコスト)。実際には、これはトレーダーが取引されたスプレッドで失う金額です。このオプションを利用できるかどうかは、証券会社によって異なります。
値は、次の式を使用して計算されます。
Forex:
買い取引の場合: Normalize((市場買呼値 + 市場売呼値)/2 * 契約サイズ * 数量(ロット)) - Normalize(取引価格 * 契約サイズ * 数量(ロット))
売り取引の場合: Normalize(取引価格 * 契約サイズ * 数量(ロット)) - Normalize((市場買呼値 + 市場売呼値)/2 * 契約サイズ * 数量(ロット))
CFD, CFD Index, CFD Leverage and Exchange Stocks, Exchange MOEX Stocks:
買い取引の場合: Normalize((市場買呼値 + 市場売呼値)/2 - 取引価格) * 契約サイズ * 数量(ロット)
売り取引の場合: Normalize(取引価格 - (市場買呼値 + 市場売呼値)/2) * 契約サイズ * 数量(ロット)
Futures, Exchange Futures, FORTS Futures, Exchange Options, Exchange Margin Options:
買い取引の場合: Normalize((市場買呼値 + 市場売呼値)/2 - 取引価格) * 契約サイズ * 数量(ロット) * ティックバリュ/ ティックサイズ
売り取引の場合: Normalize(取引価格 - (市場買呼値 + 市場売呼値)/2) * 契約サイズ * 数量(ロット) * ティックバリュ / ティックサイズ
買い取引の場合: (取引価格 -(市場買呼値+市場売呼値)/ 2)*取引サイズ
売り取引の場合: ((市場買呼値+市場売呼値)/ 2-取引価格)*取引サイズ
取引サイズは、利益計算と同様に、取引商品の種類に応じて決定されます。外国為替およびCFD商品の場合、値は契約サイズに取引量を掛けたものに等しくなります。先物の場合、これはティックサイズに対する価格の比率に取引量などを掛けたものです。
式から導き出される値は、商品の利益通貨での取引コストです。預金通貨と異なる場合は換算されます。
- 手数料 ? 約定実行にかかった手数料。約定実行直後に手数料が請求される場合のみ手数料値がこのフィールドに表示されます。また、日/月ごとの手数料の口座引き落としを設定することもできます。その場合には、その値は、各約定では表示されません。日/月の合計が、口座の状況バーに表示されます。手数料の請求方法はブローカーによって規制されています。
- 料金 ? 取引ごとにブローカーが請求する別のタイプの料金。
- 利益 ? ポジションからのエグジットに伴う結果。エントリー取引には、ゼロ利益が表示されます。
- 変更 ? 利益/損失が確定したときの資産価格の変化率。正の値と負の値は、それぞれ青と赤で表示されます。
- マジック ? 注文とポジションを開くときに取引ロボットによって指定された値(エキスパートアドバイザーID)
初回入金に相対した約定実行結果
- 利益 ? 初期証拠金に相対した損益。
- クレジット ? ブローカがトレーダに与えたクレジット金額。
- 入金額 ? 口座に預金された資金(正の値を持つ残高タイプ操作の合計)。
- 出金額 ? 口座から引き落とされた資金(負の値を持つ残高タイプ操作の合計)。
行の最後には現在の口座残高が表示されます。
金融製品及びロットとユニット間のボリューム切り替えによる履歴のフィルタリング
口座取引履歴が大きすぎる、または特定の期間のデータにアクセスする必要がある場合は、ここで所望の期間を選択します。
レポートは、ファイルとして保存され、他のトレーダと共有または外部ソフトウェアを用いて分析することができます。口座の操作や結果のリストに加えて、取引レポートには様々な統計情報が含まれています。
また、チャート上のすべての取引を表示し、エントリとエグジットの効率性を分析するために選択することができます。
取引履歴は様々な形で提示することができます。
- ポジションとして。プラットフォームは、ポジションに関連した取引データ(ポジションの開始点、追加の数量、部分的および完全決済)を収集し、そのデータを1つのレコードに組み合わせます。このレコードには、次の詳細が含まれます。
- 最初と最後の取引によって決定されるポジションの開閉時間
- ポジションの数量ポジションの一部が決済されている場合は決済された数量とソース数量
- 加重平均されたポジションの始値と終値
- ポジションに関連する取引の結果
- ポジションを開閉した約定のストップロスおよびテイクプロフィットによって決定されたポジションの逆指値と指値
- ブローカーに送信されたすべての取引リクエストを含む注文リスト
- 約定リスト — 注文に基づいて実行された実際の売買取引
- 取引リクエストがどのように処理されたかを示す、すべての取引操作のツリービュー
取引履歴をポジションとして表示するために、要求された期間中に実行された取引に関する情報が使用されます。レポートには開始日または終了日が選択された期間内にあるポジションのみが含まれます。選択された期間の開始前に開かれ、終了後に閉じられたポジションはレポートに含まれません。
アラート — 市場イベント通知の設定の方法 #
アラートは、市場のイベントを通知するために使用されます。アラートを作成すると、コンピューターと離れていても、取引プラットフォームが自動的に指定されたイベントを通知します。
アラートは、「アラート」タブで設定されます。アラートはコンテクストメニューで「Insert」を押して作成できます。
この金融商品のデータは、アラート条件をチェックするために使用されています。アラート条件が「時間」である場合、銘柄は重要ではありません。
アラートトリガ条件
- Bid < ? 買値が指定された値以下に下降するとアラートがトリガされます
- Bid > ? 買値が指定された値以上に上昇するとアラートがトリガされます
- Ask < ? 売値が指定された値以下に下降するとアラートがトリガされます
- Ask > ? 売値が指定された値以上に上昇するとアラートがトリガされます
- Last < ? 直近価格が指定された値以下に下降するとアラートがトリガされます
- Last > ? 直近価格が指定された値以上に上昇するとアラートがトリガされます
- Volume < ? 直近約定量が指定された値以下だとアラートがトリガされます
- Volume > ? 直近約定量が指定された値以上だとアラートがトリガされます
- Time = ? アラートが指定された時刻にトリガされます。コンピューターのローカル時刻を 「HH:MM」(例15:00 ) として指定します。
イベントがトリガされたときに実行されるアクション:
- Sound ? 音声ファイルの再生
- File ? 実行ファイルの実行
- Email ? プラットフォーム設定で設定されたアドレスへのメールの送信
- Notification ? モビルデバイスへのプッシュ通知の送信プッシュ通知を有効にするにはプラットフォーム設定でMetaQuotes IDを指定します。MetaQuotes IDは、デバイス上のインストール時に各移動端末に割り当てられている固有の識別子です。プッシュ通知は、すぐにモバイルデバイスに配信され失われることがない、イベントを通知するための有効な手段です。メッセージテキストは「ソース」タブで指定されます。
アラートのライフタイムアラートが自動的に指定した時刻に削除することができます。ここではローカルコンピュータの時刻が示されるべきです。
アラートをトリガする価格、ボリュームまたは時間の値。
選択したアクションの種類に応じて、ここで下記を指定します。
- *.wav, *.mp3 または *.wma 形式の音声ファイル。
- *.exe, *.vbs または*.bat 形式の実行ファイル。
- 電子メールテンプレート。「電子メール」がアクションに選択された場合、このフィールドをクリックすると、電子メールのテンプレートを作成できるウィンドウが開かれプラットフォーム設定で指定されたアドレスに送信することが開きます。また、「電子メールの件名\n電子メールのテキスト」の形式で電子メールのテキストメッセージを書き込むことができます。
- プッシュ通知テキスト。メッセージの最大長は255 文字です。
選択したアラートを有効または無効にします。無効にされたアラートは非アクティブになりますが削除されません。
「テスト」ボタンでは選択されたアラートのテストができます。変更を適用するには、「OK」をクリックします。
イベントアラートを電子メールとして送信するには プラットフォーム設定で受信ボックスパラメータを設定します。
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電子メールの作成 #
電子メールがアラートアクションとして選択されている場合には「をクリックするとメール作成ウィンドウが開きます。
「宛先」フィールドには、電子メールが受信される受信ボックスの名前を追加します。次にメールの表題を記入します。その下がメッセージテキストを記入するフィールドです。コンテクストメニューの「マクロ」コマンドを使ってのいろいろなマクロの挿入が可能です。
- 銘柄 — アラートが設定されている金融製品の名前
- 買気配(Bid) — 買値
- 買高値 — チャート期間の買気配の最高値(為替商品)
- 買安値 — チャート期間の買気配の最安値(為替商品)
- 売気配(Ask) — 売値
- 売高値 — チャート期間の売気配の最高値(為替商品)
- 売安値 — チャート期間の売気配の最安値(為替商品)
- 直近価格 — 直近の約定実行価格(為替商品)
- 直近高値 — チャート期間の約定実行の最高価格(為替商品)
- 直近安値 — チャート期間の約定実行の最安価格(為替商品)
- 数量 — チャート期間の約定実行数量
- 最大出来高 — チャート期間中に実行された約定の最高量(為替商品)
- 最小出来高 — チャート期間中に実行された約定の最安量(為替商品)
- 出来高(Bid) — マーケットに一番近い買約定の数量(為替商品)
- 出来高(Ask) — マーケットに一番近い売約定の数量(為替商品)
- 直近時刻 — 直近の相場の時刻
- 銀行 — 銘柄の流動性の提供者
- ログイン — 現在の口座 番号;
- 残高 — 現在の口座残高。
- 有効証拠金 — 現在の口座の有効証拠金
- 利益 — 現在の利益額
- 証拠金 — 現在の証拠金額
- 余剰証拠金 — 現在の余剰証拠金額
- ポジション — 口座でのすべてのオープンポジションのリスト
- 注文 — 現在アクティブな注文(未決注文、約定実行に備える注文)
電子メールを作成したら「有効にする」をクリックします。
チャートでのアラートの作成と管理
アラートはチャート上で素早く作成できます。「アラート」をチャートコンテクストメニューでクリックします。
アラートがチャートの銘柄のために作成されます。メニューが現在価格の上に開かれている場合、アラートは「Bid > 選択した価格」の条件で作成されます。メニューが現在価格の下の場合、条件は「Bid < 選択した価格」です。 チャートで作成されたアラートは自動的に失効します。失効時刻はチャートの時間軸によります。
- 分足では失効は時間単位で設定されます。時間数は、時間軸の分数に相当します。例えば、有効期限はM30時間枠では30時間、M5時間枠では5時間、M1時間枠では1時間に設定されています。
- 時間足では失効は日単位で設定されています。日数は、時間枠内の時間の数に対応します。例えば、有効期限はH6時間枠では6日間、H2時間枠では2日、H1時間枠では1日に設定されています。
- 日足では失効は24日後です。
- 週足では2週間後です。
- 月足では2ヶ月後です。
アラートは、対応する製品のチャートの右側に赤い矢印として表示されます。
アラートの価格水準は、チャート上で直接変更することができます。これには、マウスでアラートの矢印をドラッグします。