MetaTrader 5 build 1375:取引フィードとテスト時のティックへのアクセス

MetaTrader 5の何が新しくなったのか

15 7月 2016

ターミナル

  1. 板注文画面に時刻と出来高が追加されました。




    時刻と出来高とは
    リアルタイムモードの時刻と出来高では、取引所で行われる全ての取引の一覧が反映されます。取引ごとにそ の実行時間、方向(買い/売り)、価格、質量が表示されます。視覚的分析をしやすくする為に、取引の各方向は別々の色で表示されます(青は買い、ピンクは 売り、緑は不確定のもの)。取引の質量はヒストグラムとしても表示されます。

    時刻と出来高の表示で市場を読む
    時刻 と出来高の表示によって、市場をより詳細に分析することができます。時刻と出来高の表示では取引の方向を、その取引の実行者(買い手または売り手)である トレーダーに知らせます。実行取引の質量によって、これが大口であるか小口であるかやその活動性など、市場参入者の動向を知ることができます。特定の価格 条件下での取引実行速度とその質量では、それらの条件の重要性を結論付けることができます。

    データの使用方法
    表の視覚的分析の他に、取引ごとにデータをCSVファイルへアップロードすることができます。それから、そのデータをMS Excelなどの他のソフトウェアを使用して分析することができます。ファイル中の全てのデータはカンマで区切られます。
    Time,Bid,Ask,Last,Volume,Type
    2016.07.06 16:05:04.305,89360,89370,89370,4,Buy
    2016.07.06 16:05:04.422,89360,89370,89370,2,Buy
    2016.07.06 16:05:04.422,89360,89370,89370,10,Buy
    2016.07.06 16:05:04.669,89360,89370,89370,1,Buy
    2016.07.06 16:05:05.968,89360,89370,89360,7,Sell
    ファイルへデータを保存するには、コンテキストメニューを開いてください。



    取引の方向を正確に識別する為には、ブローカーの取引プラットフォームをバージョン1375にアップデートする必要があります。
  2. ティック取得/板注文画面の変更とOnTickおよびOnCalculateの入力ポイントの呼出の間の時間が大幅に短縮されま した。また、取引状態の変更イベントの取得とOnTradeおよび OnTradeTransactionの入力ポイントの呼出の間の時間が短縮されました。したがって、MQL5プログラムはより素早く市場イベントに反応 することができます。
  3. SSL証明書を使用した拡張認証利用時の取引リクエストの送信が早くなりました。
  4. ユーザーインターフェイスがペルシャ語へ翻訳されました。
  5. 両建モード動作時のチャートのコンテキストメニューのストップロス/テイクプロフィットの設定コマンドの表示が修正されました。

テスター

  1. CopyTicks関数を使用したテスト時に、ティックヒストリーをリクエストする機能が追加されました。以前はこの関数はストラテジーテスターでは動作しませんでした。

    • 『全ティック』モードでは、関数は生成されたティックの履歴を返します。128000までの最新のティックをリクエストすることができます。
    • 『リアルティックに基づいたすべてのティック』モードでは、関数はリアルティックの履歴を返します。リクエストするデータの深度は、 そのデータの可用性にのみ制限されます。しかし、128000の最新ティックは、ストラテジーテスターによってキャッシュされ、これらのデータのリクエス トは迅速に実行される点についてご注意ください。より深い履歴は、ハードディスクから直接リクエストされるため、リクエストの実行には遥かに多くの時間が かかります。
    • 『始値のみ』と『1分足OHLC』モードでは、ティックヒストリーが作成されない為、関数は以前と同様に動作しません。

  2. ミリ秒のサポートが追加されました。以前のストラテジーテスターでは、時間量は1秒でした。

    • これからは、EventSetMillisecondTimerとSleep関数は、ストラテジーテスターでより正確に動作します。
    • 多通貨エキスパートアドバイザのテスト時のティックの供給精度が向上しました。以前は1秒に複数のティックが入る(分バーのティック ボリュームが60以上)場合、それらの全てに同じ時間がセットされていました。単一通貨エキスパートアドバイザのテスト時には、ティックはエキスパートア ドバイザに直接引き渡されるので、これは特に意味を持ちません。しかし、いくつかの通貨ペアのテスト時には、どの通貨ペアから最初にティックが入ったかを 知ることは重要です。以前は各シンボルごとにティックがエキスパートアドバイザに直接引き渡されていました(初めに1つのシンボルごとに全ての1秒の ティックが、それからもう1つのシンボルの全てのティックが)。これからはティックはミリ秒を考慮し引き渡されます。

      リアルティックでのテスト時には、ミリ秒はソースティックデータから取得されます。ティックの生成時、ミリ秒のセットはティックボリュームに応じて行われます。例えば、3つのティックが1秒に納まる場合、000、333、666ミリ秒がセットされます。

  3. 『始値のみ』や『1分足OHLC』モードでの未決注文やストップロス/テイクプロフィット注文の実行が、実行時の現在価格ではな く、リクエストした価格で実行されるようになりました。正確なモード(全ティックやリアルティック)で使用する市場価格で実行するアルゴリズムは、精度の 低いモードには適していません。中間ティックは生成されない為、注文のリクエスト価格と実行時の市場価格(始値またはOHLC)との差は重要になります。 『始値のみ』と『1分足OHLC』モードでのリクエスト価格による注文の実行は、正確なテスト結果を与えます。

  4. ビジュアルモードでのフォワードテストのサポートが追加されました。これからは、バックテストやフォワードテストの為に、様々な期間におけるエキスパートアドバイザの動作結果の比較をしやすくする、ビジュアルテストの2つの別々のウィンドウが開きます。




    フォワードテストのウィンドウは、主要期間のテストが完了した後にのみ表示されます。

  5. テストチャート上に証拠金維持率の代わりに、資金(margin/equity)に対する証拠金率として計算される証拠金への負荷が出力されます。


  6. テスト時の年率での手数料の計算が修正されました。

  7. テストの過程で作成されるチャート上の残高の計算および表示が修正されました。

MQL5

  1. 注文の発注、変更、キャンセル時のOrderSend関数の動作が変更されました。変更は外部の取引システムへの注文の出力時にの み適用されます。以前は、OrderSend関数の制御は、ブローカーサーバーでの注文の配置(処理)が成功した後に返されていました。これからは、制御 はブローカーサーバーが外部取引システムから、そこで注文が正常に配置されたという通知を受け取った後にのみ返されます。

    以下の図では、関数の以前(赤の矢印)と現在の動きを概略図として表しています。




  2. MqlTradeResult取引結果の構造に、外部取引システムのエラーコードの欄retcode_externalが追加され ました。これらのエラーの種類と使用は、ブローカーや取引操作が送信される外部取引システムに依存します。例えば、モスクワ証券取引所で実行される retcode_external値は、DGCX(ドバイ金商品取引所)のものとは異なります。

  3. ENUM_CHART_PROPERTY_STRING列挙にCHART_EXPERT_NAMEと CHART_SCRIPT_NAMEプロパティが追加されました。これからは、ChartGetString関数を使用して、エキスパートアドバイザまた はchart_idパラメータで定義されたチャートに取りつけられたスクリプトの名前を判別することができます。

シグナル

  1. いくつかのケースで反対ポジション(close by)の決済操作がコピーされなかったエラーが修正されました。
  2. RUBとRURを含む通貨ペアの自動比較が改善されました。

マーケット

  1. 製品カテゴリーごとの並び替えが修正されました。

メタエディター

  1. 置換えダイアログを開く際の、置換えテキストフィールドのフォーカス設定が修正されました。
  2. 現在の位置から上に検索をする場合のテキストの複数の置換が修正されました。
ドキュメントが更新されました。